その120
フェリーから
名古屋港から仙台港行きのフェリーに乗船する機会に恵まれ、海鳥の撮影を楽しむことが出来た。
オオミズナギドリ
フェリー近くで海鳥が群れていた。海鳥の群れているところには、大きな魚に追い上げられて小魚が集まっているらしい。海鳥はほとんどがオオミズナギドリで小魚を容易に捕っていた。
オオミズナギドリ
近づくフェリーに驚いて飛び立つと、大きさが数倍に見えるほど翼が長い。
クロトウゾクカモメ
これはクロトウゾクカモメがオオミズナギドリを襲う瞬間である。襲うといってもオオミズナギドリを捕って食べるわけではなく、食べた魚を吐き出させて、その魚を食べるのである。
クロトウゾクカモメ
ほぼ同じ大きさのオオミズナギドリを執拗に追いかける。
クロトウゾクカモメ
ついに飲み込んでいたものを吐き出させてしまった。まさに盗賊である。
クロアシアホウドリ
小笠原諸島などで子育てをして太平洋上を広く飛び回っていると図鑑に載っている。大きさはオオミズナギドリの倍はありそうなくらい大きい。
コアホウドリ
大きさはクロアシアホウドリと同じように見えるが体色が白いので、より目立つ。
アカアシミズナギドリ
繁殖地は南半球と図鑑にあるが繁殖を終えると日本近海まで北上してくるらしい。オオミズナギドリの群れ近くに一羽見られた。
ハシボソミズナギドリ
翼の先で海面を薙ぎながら飛んでいた。これがミズナギドリの名の由来なのだろう。次のハイイロミズナギドリと瓜二つにみえるが、額が切り立っているのがハシボソミズナギドリとして区別している。
ハイイロミズナギドリ
大きな群れは見られなかったがフェリー近くを何度も飛ぶ。
オーストンウミツバメ
飛んでいる姿は羽根にU字模様が見え、尾は二つに分かれていて識別しやすい。伊豆諸島などで繁殖しているのでもっと見られる機会があってもよさそうだが生息数が少ないのかもしれない。
*野鳥の撮影はその時々の出会いを大切にしている。何度も観察を続けて最良の状態になるまで撮影をしないという人もいるようだが、わたしは昨日の動作を今日再現してくれるとは考えてない。特に後戻りできないフェリーからの撮影は一瞬の出会いが常に正念場になる。だから楽しいのだろう。