その124
シギとチドリ2010秋
今年は9月になっても暑かったが、厳しい残暑に関係なく8月末にはシギとチドリが休耕田に現れ、9月20日にはほとんど南へ去ってしまった。この秋に出会えたのは15種。改めて全長を入れて大きさ順に並べてみると大きさが思い込みとは少し違う種類もあった。鳥の全長は嘴の先から尾羽の先までを言い、足の長さは関係しないからかもしれない。
トウネン(15cm)
ほぼ同じ大きさの身近な小鳥ではスズメが14.5cmである。トウネンは漢字では当年と書き今年生まれた小ささを言い表わしたらしい。
コチドリ(16cm)
名前のごとく小さなチドリである。シギとチドリは同じような体型をして同じような環境にすんでいる。どこに違いがあるのか図鑑には記されてない。これは分類学者の範疇なのだろうが、一般的にチドリは嘴が短く丸型の頭にみえる。
イソシギ(20cm)
群れで見たことはないが、水辺ではよく見かける。
ウズラシギ(21.5cm)
もっと小さいと思い込んでいたが、寸法を見ると意外に大きい。
タカブシギ(21.5cm)
鷹斑のない幼鳥はクサシギに似て困ることがある。大きさが大分違うのだが、大きさは2羽比べないと分からないものだ。
タマシギ(23.5cm)
これは親離れしたばかりのヒナである。5日前までは親に連れられて餌とりをしていた。タマシギは成長しても尾が伸びるわけでもなく大きさはほとんど変わらない。
クサシギ(24cm)
タカブシギより全長はあっても足は長くないので水深のあるところは苦手らしい。
ムナグロ(24cm)
チドリの仲間である。群れでいることが多く足は長めである。
タシギ(27cm)
丸い形はタマシギ同様で大きく見える。
エリマキシギ(25〜32cm)
♂は32cm、♀は25cmと大きさが大分違う。この個体は大きさから♂らしい。
セイタカシギ(32cm)
飛ぶと尾羽から出ている足の様子が分かる。およそ15cmは出てるように見える。
セイタカシギ(32cm)
この個体は背中の色味が青黒く見えるので♂の成鳥だろう。
セイタカシギ(32cm)
こちらは今年生まれの幼鳥。動かずにいると近くまで寄って来た。
ツルシギ(32.5cm)
もっと大きいと思っていたが、それは赤く長い足のせいらしい。左はアオアシシギ。
アオアシシギ(35cm)
ツルシギとは逆に数値ほど大きくは見えない。
アオアシシギ(35cm)
飛ぶと上尾筒の白色がよく分かる。
ケリ(35.5cm)
日本で見られる一番大きなチドリ。首も足も長い。
オグロシギ(38.5cm)
大型のシギで体は太く足も長い。右側のエリマキシギと比べると大きさがよく分かる。
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