その126
日光の秋
日光の紅葉が見ごろと出かけてクマタカを撮り、次に行ってみると、もうオオワシやキレンジャクなど冬鳥が到来していた。季節のめぐりはまことに早い。
クマタカ
向かい斜面の枯れ木にクマタカが止まっていた。遠すぎて背景に溶け込み、一度目を離すと容易に見つけられない。画面中ほどの枯れ木にいるのだが、小さすぎてお解かりいただけないだろうか。
クマタカ
別のクマタカが食べかけの獲物を持って山陰へ入っていった。ヒナに与えるのだろう。クマタカは春に一個の卵を産んで孵し2年かけて育てるという。鳥の子育てでは、稀に見る過保護と思えるほどの手のかけようである。
クマタカ
こちらの個体は胸(そのう)を膨らませて現れた。大きな獲物を食べたばかりらしい。
キレンジャク
カンボクの実を食べる。ミズナラの高枝から一羽が降りると次々に降りてきて2〜3ヶ食べると戻ってしまう。20羽ほどが何度も降りてきて食べていた。
キレンジャク
カンボクの実は熟れると透き通るような赤になる。見るからに美味しそうだ。
キレンジャク
こちらはズミの実をパクパクと続けざまに食べていた。今年の奥日光はズミの実が今までに見たことが無いほどの大豊作。一冬では食べきれないだろう。
キレンジャク
今年はノイバラも沢山の実をつけた。カンボクと比べると硬そうな実だが、セッセと食べて糞もよく出す。
オオワシ
11月末になって中禅寺湖畔のいつもの止まり木にオオワシが来た。湖面を見つめて2時間。やっと飛んだが、飛び姿に日が当たらず、冴えない儘に、対岸まで行ってしまった。
オオマシコ
ズミの茂みにオオマシコも見られた。オオマシコがズミの実を食べるところは初見である。今年はズミの実を食べて、一冬いるかもしれない。
オオモズ
話を聞くたびに出かけて、いつも見損なっていたオオモズがやっと見られた。腹部の文様から若鳥らしいが、8分ほど止まってゆっくりと撮らせてくれた。