その133

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三宅島



カラスバトやウチヤマセンニュウ・アカコッコなどが見たくて三宅島へ行ってきた。時期が台風と重なり通過を待って渡ったが雨が残り、時々降り出す雨の中の探鳥になってしまった。











オーストンヤマガラ

今回泊まった坪田地区の民宿ではオーストンヤマガラが庭で簡単に見られた。普通のヤマガラより頬の赤みが強くて暗色に見える。













イイジマムシクイ

雨を心配しながら、宿から近い大路池の周りを歩いてみた。ここで一番多く鳴いていたのがイイジマムシクイだった。姿はセンダイムシクイそっくりだが「ピー チョビ チョビ」と鳴くので妙な感じがする。しかし、よく見ると頭央線がない。








シチトウメジロ

普通のメジロより嘴が長いと案内書にあるので、よく見ると確かに長い。花の蜜をより吸いやすいように嘴が伸びたのだろか。このシチトウメジロはクモの巣を絡め取って巣作りの最中だった。








モスケミソサザイ

大路池周回路奥の林でカラスバトの鳴く声が聞こえた。この時期に実るタブノキに来るという。鳴き声のする大木の近くで2時間待った。鳴き声から2羽いるらしい。後ろの方でも鳴き声が聞こえる。しかし出てこない。代わりに目の前でモスケミソサザイが見られた。枯れた大木の穴に巣材を運び込んでいる。ミソサザイとは少し違うらしいが逆光の暗闇で証拠写真になるようなのは撮れなかった。








ミサゴ

カラスバトをあきらめて戻りだしたら大路池上空にミサゴが現れた。大路池にはどんな魚がいるのだろう。飛込みを期待したが飛び込まずに去ってしまった。








アカコッコ

アカハラの亜種ではない。アカコッコは全くの別種であり日本固有種である。大路池近くに三宅島村営のアカコッコ館があり、いろいろな小鳥が部屋の中から観察できる。








アカコッコ

アカコッコ館の中からアカコッコの餌運びがゆっくり見られた。館の近くで営巣しているらしい。







イイジマムシクイ

アカコッコ館の水場へ出てきて水浴びをして飛び去った。








タネコマドリ

水場にはいろいろな小鳥が出てきて楽しませてくれる。タネコマドリは平地で一年中見られる魅力的なコマドリである。日差しのある明るい日に撮ってみたいものだ。









ウチヤマセンニュウ

是非見たかったウチヤマセンニュウが阿古地区の草原に出ると聞き、宿の車で送ってもらい、何とか見ることが出来た。姿はシマセンニュウそっくりで、鳴き声も少し違うかなと思う程度で、さほど変わって聞こえない。同じ場所に現れたら識別は難しいだろう。少しの観察であったがディスプレイフライトは見られなかった。










ウチヤマセンニュウの棲む草原

一面の草原には背の低い灌木が混じる。もっと、しっかり見たかったが雨が本降りになって、やむなく引き上げた。








噴火による枯損木

昭和58年の噴火では阿古地区の被害が大きかったらしい。現在、ここの緑は次第に復活し林になりつつある。








ホトトギスが枯れ木の山を鳴きながら飛びまわる。しかし撮影にはいずれも遠すぎた。







オオミズナギドリ

三宅島航路は船の上から撮れるのは時間的に帰りのフェリーだけだ。オオミズナギドリの小さな群れが何回も見られた。







ハシボソミズナギドリ

一羽ずつ数回出たが、ほとんど近くに寄って来ない。





クロアシアホウドリ

フェリーと一緒に少し飛んでくれた。これならゆっくり撮れる。





今回の三宅島は雨にたたられ、満足な鳥見も撮影もできなかった。次回はお天気を最優先に行ってみよう。カラスバトはしっかり見てみたいものだ。


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