その141

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福島潟と瓢湖2011



カリガネが来ているという福島潟へ行ったのだが、カリガネは葦に隠れたか抜けてしまったか、潟や周辺の田んぼでも見つけることはできなかった。潟きわに建てられた「雁晴れ舎」と名付けられた展望台にあがっても視界は葦に遮られ、水面の所々しか見わたせない。オオヒシクイやマガンも葦の中で休んでいるらしく、たまに飛ぶ姿を見るだけだった。




オオヒシクイ

潟の上空を数羽の群れが出入りしていた。地元同好者の話によると、今の時期は潟に生えるヒシの実を食べているので、なかなか飛び出すことはないという。








マガン

こちらは10羽〜20羽ほどの群れで飛んでいた。体がオオヒシクイより小ぶりで嘴の付け根が白く見えるので少し離れていても見分けがつく。








チュウヒ

この潟には何羽いるのか知れないが、少なくても目の前に3羽のチュウヒが替わるがわる飛んできていた。どれも羽の色味が似ているので兄弟かもしれない。













タゲリ

群れで周辺の田んぼを飛び回っていた。彼らの餌場になる田んぼは水路の補修工事で土木機械が動き、落ち着いて餌捕りが出来ないらしい。








コハクチョウ

福島潟へ来るハクチョウはコハクチョウが多いと聞く。田んぼには、なるほどコハクチョウばかりだった。










コチョウゲンボウ

コハクチョウを見ていると前にコチョウゲンボウがおりた。足で獲物を捕まえたようだったが確認する間に飛ばれてしまった。コチョウゲンボウは小鳥捕りの名ハンターで動きがす速く、今までに、まともな写真を撮ったことがない。








ヒシクイ

福島潟では、ほとんどがオオヒシクイで、ヒシクイは少ないといわれている。この群れもオオヒシクイと思って撮ったのだが、見直してみるとヒシクイだった。先入観で見ていると思わぬ見誤りをしてしまうものだ。いつも反省はするのだが、早とちりはいっこうに改まらない。












キンクロハジロのオス

福島潟の帰りがけに、瓢湖へ寄ってみるとカモたちが沢山きていた。このキンクロハジロは特に冠羽が黒々と伸びていた。









キンクロハジロのメス

こちらは嘴の付け根が白いのでスズガモのメスと見誤ってしまいそうだが、冠羽がわずかにありキンクロハジロのメスだ。最近このタイプをよく見かける。








ヒドリガモ

換羽の途中で、まだ複雑な色合いをしている。








ヒドリガモ交雑種

アメリカヒドリとヒドリガモの交雑種らしい。ここには同じようなタイプが4羽見られた。








オオホシハジロ

このカモはおにぎり頭で嘴が黒く長いところから、オオホシハジロのメスらしい。オスは見つけられなかった。









ホシハジロ

こちらは普通に見られるホシハジロのオス。嘴は黒くない。







オオハクチョウ

瓢湖では毎年オオハクチョウやコハクチョウが6000羽も越冬するという。この日は2500羽が既に渡ってきていると掲示板に書かれていた。夕暮れ時に湖に帰ってくるハクチョウを見たかったが、帰りの道中を考え、待たずに帰路についてしまった。





福島潟の面積は193ha、標高は0mとある。干拓された田んぼの標高は−0,5mと書かれている。最近、土地の標高が気になって仕方がない。思わず周りを見回してしまった。


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