その143

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冬鳥が少ない

この冬は例年になく冬鳥が見られない気がする。特に周りの田んぼや庭に秋遅くには渡ってくるツグミとジョウビタキが見られない。カシラダカも少ない。繁殖地の北の国の林に変わったことでも起きているのだろうか。2月になって雪が降り出してやっと田んぼにツグミが少し見られるようになった。
こんな折に、埼玉県でアリスイとヤマシギが見られる公園があると聞き行ってみた。ヤマシギは見られなかったがアリスイはしっかり見られた。





アリスイ
キツツキの仲間なのにアカゲラやアオゲラと姿も動きもかなり違う。体の模様は周りに溶け込んで全くの保護色だ。動かないとほとんど見つけられない。






アリスイ
冬の食べ物は地中に棲むクロナガアリと図鑑に出ている。このクロナガアリは変わった生活史を持っていて、地上に出てくるのはイネ科の草が実る秋だけで、ほかの時期は地中に取り込んだこの草の実を食べて過ごすらしい。アリなのに昆虫などは食べない変わり者だ。アリスイはこの変わったアリを冬の常食としている。





アリスイ
長い舌を地中に差し入れて、地中にいるアリをなめとっている様子なのだが、舌の出し入れが早すぎて、アリを舌で絡め取るところは撮影できなかった。アリスイの舌は体長比で鳥仲間では一番長いとギネスブックに出ているそうだ。





ジョウビタキ
アリスイと同じ沢にツルウメモドキが沢山実を付けていて、ジョウビタキが食べにきていた。





シメ
いつ見ても太めの体に目つきがキツい。大きなくちばしで堅い木の実を容易に割って食べる。





ツグミ
ツルウメモドキの実を5〜6個ついばむと飛び去り、しばらくするとまた食べ気来る。






カシラダカ
藪の中で草の実を採っていて、しばらくすると出てくる。きょろきょろと落ち着きがなく、少しの音でも直ぐに飛ぶ。





タシギ
沢水の流れ近くでタシギが地面に嘴を挿しいれて、獲物を探していたが、捕れたのはケラだった。





モズ
この時期のモズはまったく鳴かない。そっと目の前の枝に止まって、周りの様子をうかがって、飛び去っていった。



ヤマシギもいるという。何度か通わないと見られないだろうが、ぜひ見てみたいものだ。


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