その145
粟島2012
春の連休に恒例となっている粟島へ行ってみると、今年は昨年と様変わりして小鳥たちの姿が少ない。一説には今年は南の越冬地で春早くの気温が高かったので2週間も早く渡ってしまったとか云われているが、真相ははっきりしない。
アカハラ
スギ林奥から出てきて、熟れたキズタの実を食べていた。アカハラは比較的数は多い。
アトリ
ここには3羽ほどみられた。五千羽とか一万羽とかの大群で渡りをするときくが、見てみたいものだ。
カシラダカ
頭や顔は黒い夏羽に代わって、文様が一段と美しく見える。
いつも一羽で空を舞うトビが、二羽で争っているように見えた。繁殖相手か営巣場所の奪い合いか、争いながら防風林の奥へ飛んでいった。
メジロ
島はどこへ行っても桜が満開で、メジロが花の蜜の求めて次つぎと飛んできては飛び去っていく。
ニュウナイスズメ♀
わずかだがニュウナイスズメも来ていた。
ニュウナイスズメ♂
渡り直前のヒヨドリが北の突端にある木に集結する。多い時は500羽にもなる。
ヒヨドリは頃合いを見て群れで海上へ飛び出していく。
ハヤブサ
やはり突端の木に止まってヒヨドリの飛び出しの様子をうかがい、海上300mほど飛んだあたりで、ハヤブサは飛び出し、ヒヨドリの群れに襲いかかり一羽を狩る。
目立たない岩にひそんでヒヨドリの飛び出しを待つハヤブサ
オオルリ
うまい具合に満開の桜にとまった。
キビタキ
海岸に植えられた防風林の松にとまった。
コサメビタキ
数は多くないうえに動きが早く撮るのに苦労する。
朝から、鳴き声は何度か聞こえていたコルリが校庭の隅に出てきた。と思ったらすぐに脇の藪に消えた。
クロツグミ
林奥から出てキズタの実を少し食べると直ぐに引っ込んでしまう。
マミチャジナイ
アカハラに似ているが顔の文様は少し違う、それ以上に繁殖場所は大きく違って、アカハラが日本で繁殖するのに対して日本を通過して、さらに北の国で繁殖するらしい。
コムクドリ
今年は比較的多く数羽の群れがあちこちで見られた。
キマユホオジロ
珍しい小鳥が出てこない今年の唯一の珍鳥だった。公園の松の生えた芝生にいて、シバの種子を食べていた。
キマユホオジロ
驚くと松の中に隠れる。
タイワンハクセキレイ
ハクセキレイに似るが背羽根がグレーで顎が黒く、よく見ると違いがわかる。
ホオアカ
畑脇の草から出てきた。他にも草の中で動き回っている様子はわかるが、なかなか草から出てこない。
オオミズナギドリ
島に渡るフェリーから見られる。お腹は白い。波間すれすれに飛ぶ姿は見事。
オオミズナギドリ
背羽根は黒褐色に薄い斑紋と胡麻塩頭が見てとれる。