その149

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蔵王



台風が通り過ぎた翌日、御山はさぞやいい天気になるだろうと登ってみると、はたして素晴らしい青空。しかし、歩きだして30分、風に乗ってガスが登ってきた。風が次第に強くなり1時間もすると周りはガスで見えなくなった。カメラ機材はじっとり濡れて、急ぎ雨具で包んでいると降りだした。次第に強くなり3分ほどで豪雨になり、身動きならず立ち尽くす。次の瞬間、ガスが消え風も止んで、まぶしく陽が射しこむ。その後、こんな嵐が昼までに2度もあって、1時過ぎに引き上げてきた。期待の小鳥はビンズイのみで、激しく変わる山の天気に驚いた一日だった。









お花畑

ガンコウランかコケモモか一面に咲き、奥にはまだ残雪がある。山形県側から雲が湧き出てきていた。









振り返ると今までなかった雲が御山にも懸かってきた。








ハエマツの枝先でビンズイが囀る。怪しくなってきた空模様に追い立てられるように周りにいるビンズイを忙しく撮った。















激しい雨の後はガスが消えて、宮城県側の残雪が見えてくる。









4年前に来た時にはアマツバメがこの岩場で営巣していたのだが、今回は一羽も見えなかった。









初め可憐に見えたミネザクラの花が、嵐の後では逞しく見えた。









道しるべに積んだ石の上で囀るビンズイを撮って山を降りた。



*イワヒバリやアマツバメも期待した蔵王だったが、今回は激しく変わるお天気に翻弄され思うように動くことさえ出来なかった。


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