その160
庭に来る小鳥たち・クロジ・トラツグミ
昨年は11月半ばから庭に屑籾を撒きはじめた。すぐ来たのはキジバトで、12月になってアオジとクロジが来るようになり、多いときはアオジ7羽クロジ5羽もくるようになった。屑籾は毎朝一度だけ両手でいっぱいに撒き、キジバトとコジュケイがほとんどを食べていた。
クロジ
青味がかった灰色が特徴の腹部は滑らかな色合いが美しい。雪の降った朝にはせっせと食べる。この羽色は成熟したオスの成鳥だ。
クロジ
このオスの羽色は胸にまだら模様が見られるので完全な成鳥にもう一歩だ。春にはきれいな夏羽になることだろう。
クロジ
メスの成鳥は上尾筒脇が鮮やかな茶色で、顔や腹部に黄色味はない。ここに来るメスはオスより警戒心が強く少し食べると直ぐ飛んでしまう。
アオジ
全体に黄色味があってクロジと色合いや顔の輪郭文様はずいぶん違う。いつもおどおどして落ち着きがなく、少しの物音に驚いて真っ先に飛ぶのはアオジばかりで、クロジのオスはほとんど飛ぶことはなく、物陰に少し隠れる程度だ。したがって、ネコに狙われるのはクロジばかりなのだが、幸い今年は1羽も捕られることはなかった。
キジバト
おっとりしていて、一番の大食漢だ。多いときは4羽で来て、撒いた屑籾をほとんど彼らが食べてしまう。しかし、朝の餌撒きが少し遅れると首をかしげて鳴いて催促する仕草がなんとも愛らしい。
シロハラ
我が家に来るシロハラは公園にいるような人馴れしてなくて、キジバトが食べ始めたのを確認しながら出てきて、少し食べると直ぐに飛び去ってしまう。12月初めには来ていて年を越しても人馴れすることはなかった。
スズメ
今まで一番の常連だったスズメが今年はほとんど来ない。世間で云われているスズメの減少がここまで来たかというと、そんなことは無く近くの休耕田には今年も同じように沢山群れていて、一応は安心している。スズメが来なくなった原因で思い当たるのはハイタカが頻繁に近くに出没しているからかもしれない。
トラツグミ
庭の所々に生えているリュウノヒゲは秋には沢山実をつけるが春には一粒も無くなる。今までジョウビタキやヒヨドリが食べているところは見ていたが、裏山にいるトラツグミが出てきて食べるのを初めて見た。続けて5粒も6粒も食べていた。裏の山で、間もなくあの独特の声で鳴きだすだろう。
ヤマガラ
ヤマガラはヒマワリの実や麻の実を置くとたくさん来るのだが今年は屑籾だけなので1羽か2羽しか来ていない。
キクイタダキ
さつきに付いた虫を探しているらしく、さつきの枝先を何度も飛び回り、次には梅の枝先に飛んだりして、椿に入って見失ってしまった。
*コジュケイは昨年まで5羽いたのに現在は1羽が時々出てくるだけになっている。ハクビシンに食べられたか食べられないまでも危険を感じて他へ行ってしまったか、鳴き声もサッパリ聞こえない。他にはルリビタキは一度見ただけ、アカハラとカヤクグリは一度も見られなかった。