その162
茨城の海U
北関東自動車道の開通で栃木から茨城の海は安直に行けるようになった。この春2回目になる茨城の海へ大いに期待して行ってみた。
ヒメウ
磯崎の海に待っていたのはヒメウだけ。しかも幼さが残る冬羽で青紫の光沢は出ていない。あと半月もすると色が出てくるのだろう。
ヒメウ
よく潜る。出てくるときは20mも離れた所だったり50mも遠くだったりする。捕るのは小さな魚だがこの時はエビをくわえていた。
シノリガモ
平磯の岩場では5〜6羽ほどの群れがいくつも浮かんで、岩に上ったり餌取りをしたり、丸っこい体つきで人を恐れずに近寄って来るところが愛らしい。英名では羽衣の色合いと愛嬌からHarlequin (道化師)Duckと云われるのがうなずける。
ハマシギ
冬羽から少し色が濃くなりかけのハマシギがミユビシギに混じる。ひと時も止まることがなくエサ取りに走り回る。
ハマシギ
正面から見ても腹部はまだ黒い腹羽は見えない。昨年4月半ばに撮ったハマシギは胸から腹にかけて黒くなっていた。
ミユビシギとハマシギ
群れのはずれで一瞬向かい合ったミユビシギとハマシギがいた。見比べるとそれぞれに特徴がある。
ミユビシギとハマシギ
何に驚くのか時々群れで一斉に飛ぶ。左に右にしばらく飛んで元いた近くに降りる。羽色が少し濃いのがハマシギで、大きさでは飛んでいると見分けが難しい。
ミユビシギ
近くの堤防に付いている緑色をした海草に、沖の岩場からミユビシギが1羽また1羽と飛んできて、またたく間に30羽ほどになる。どんな虫がついているのかせっせと食べる。波に追われるように走りあがり、また波を追って駆けおりる。捕れる虫より動き回るカロリー消費のほうが多いのではないかと心配になるほどだ。
*期待して行った春の海だったが、今回はあまりいい思いは出来なかった。次回は夏色になったシギやチドリを見てみたい。