その56

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春の波崎
今年は彼岸前から波崎に何度も通い、訪れる度に出会える鳥たちの変化に驚きました。繁殖期を迎えて鳥たちの世界は衣替えに忙しそうです。


1.クロツラヘラサギ
海岸の堤防に立って間もなくクロツラヘラサギが突然現れました。以前から見たいと思っていてなかなか見られなかったのに、今回はあっけないほどの簡単な出会いでした。2羽はツガイなのか大きなクチバシを互いに摺り合わせ、飛ぶ時は近くを寄り添うように飛んでいました。
2.ミヤコドリ
ミヤコドリは潮の引いた波打ち際でクロツラヘラサギと仲良く採餌していました。ミヤコドリは貝を探し、クロツラヘラサギはゴカイを砂の中から上手に引き出していました。ミヤコドリのクチバシは縦に平べったく、クロツラヘラサギのクチバシは横に平です。捕る獲物の違いでクチバシの形に変化をもたらしたのでしょう。あまりの違いが面白いです。
3.キョウジョシギ
わずかに夏羽根に変わり始めたキョウジョシギが岩場に群れていました。岩に付いた海草の間にいる虫を探して、ほとんど顔を上げることなく懸命に食べていました。
4.ヒメウ
光沢おる青色の羽根が撮りたくて何度もトライしてやっとそれらしい色のヒメウが撮れました。ヒメウはいつも単独で行動し、カワウのように群れているのを見たことがありません。
5.ソリハシセイタカシギ
何年も放置されていたような休耕田にただ1羽いました。警戒心が強く100m以内には近寄れませんでした。あまりに遠いので羽根の色が白と黒なのか黒のほかに茶色味があるのか見極めることが出来ませんでした。
6.ハジロカイツブリ
冬羽根からは想像も出来ないほどの変わり様です。黒い地に真っ赤な眼から伸びた金糸は誰が配色したものか、見とれてしまいました。ここには30〜50羽の群が5群見られました。
7.カンムリカイツブリ
立派なカンムリを付けて少し長い首をまっすぐに立てて泳ぐ姿が特徴的でした。各々がいつも1羽で岸壁の近くに散らばっていました。
8.ミミカイツブリ
夏羽根に変わり始めたばかりのミミカイツブリは羽根模様が図鑑などに出ているのとは少し違って見えました。繁殖地に到着する頃には立派な夏羽根になっていることでしょう。
9.オオハム
見たいと思いながらも見られずにいたオオハムが今回やっと見られました。ウミウほどに警戒心が無く近くまで寄ってくれました。太い首と小さな可愛い眼が印象的でした。
10.オオハム
飛び立ちのオマケまで見られて感激しました。オオハムの脚はこんなに後ろに付いていたのです。これでは地上を巧く歩けないのがうなずけます。

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