その65

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1.クイナ
今年の寒さは特別に厳しく、クイナの棲むアシ原の小さな池がついに凍ってしまった。それでも午後にはわずかに氷が溶け、クイナがそろりと出てきて餌を探していた。臆病なクイナがアシの薮から離れて歩く姿を今まで見たことがなかった。


2.ハヤブサ
このハヤブサはアシ原を狩り場にしている。上空を飛ぶハトなどを待ちかまえていて、一気に追いすがって狩るが、この日はもう少しのところで逃げられてしまった。 今度はアシ原を流れる川縁でカラスが食べていた獲物を横取りしようと何度も追いかけていた。よほどひもじかったようだ。 カラスから横取りした獲物は20cmほどの頭のない魚だった。こんなところを目撃したのは初めてだった。これではハヤブサのイメージがトビと同じになってしまう?


3.タゲリ
氷に覆われた沼地にタゲリが飛んできた。いつもはここが彼の餌場だったようで、2度ほど旋回してあきらめたらしく飛び去ってしまった。
4.ミサゴ
どこで食べていたのか、ミサゴが食べかけのブラックバスを持って目の前を通り過ぎていった。あまりにも突然の出現でファインダーに納められなかった。この厳寒の時期にもミサゴばかりは渡良瀬川の魚たちに支えられ、川面にダイビングする度に魚捕りに成功していた。
5.モズ
モズが刈り込まれた草地を見つめてしばし、飛び降りては空振りし、またこの止まり木で狙いを新たに飛び降りた。カチカチに凍ってしまった草の間にどんな獲物が潜んでいるのだろう、止まり木のヤナギの新芽はまだ堅そうだった。

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